

どうしたのでしょう。
太陽が めずらしく ないています。

ひとつぶのナミダは
森のなかに 落ちました。

「ねぇ、いっしょに あそびましょうよ」
「アチチ、やけどしそうで あそべないよ」
森の木もどうぶつたちも にげていきました。

ふたつぶめのナミダは
みずうみのなかに おちました。
じゅ〜っと音をたてて
ちいさく ちいさく
消えそうになったナミダを
夜の月が そっとてらしました。

そのころ、空のうえの太陽は
あんまり泣きすぎて
ギザギザになってしまいました。

海のそこにしずんだ
3つぶめの涙は、
カタチもすっかりかわって
いまでは、さかなたちとくらす
第二のジンセイを
ふみだそうとしていました。

4つぶめ、5つぶめ・・・
たくさんの たくさんのナミダたちは
それでも ときどき空をみあげては
ウチにかえりたいと おもっていたので
ある夜、お月さまに そうだんしました。
「つぎの にちようびの
なつまつりの日に
空のまどが ひらくから・・・」

こうして太陽のナミダたちは
ある、なつの夜に
うちあげ花火とともに
天にのぼっていきました。

